先日の学科試験の自己採点結果を受けて、今製図試験対策を始めているわけですが、やればやるほどこんな感情が浮かんできます。
う、受かる気がしない・・・
学科試験も大変な思いをしてやってきたわけですが、製図はそれ以上に大変というのが個人的な今の印象です。
何しろ図面を時間内に描ききることができない。
トレースに6時間以上かかるってどういうこと??試験時間終わっちゃってるじゃん。
3時間以内に図面描きあげろって言うけど、今からそんな神業みたいなことできるの?
こんな感じで最近自分へのぼやきが止まらず、テンションが落ちています。
こんな状況を打開しようと、合格者が試験合格まで何をしてきたのか、どのように過ごしてきたのか、何かテクニックのようなものがあるか、その他諸々調べて自分に取り入れてみることにしました。
この記事はその内容をまとめたものになります。
自分と同じく立ちはだかる壁が高すぎて挫折しかかっている方に何か気づきがあるような記事になっていたら幸いです。
- 一級建築士の製図試験に受かる人の特徴や必要な資質
- 製図試験対策に多くの時間を割く重要性と具体的な方法
- 指導を素直に受け入れ、自己改善を促進する方法
- 効果的な学習方法や勉強時間の確保方法
一級建築士製図試験で受かる人はこんな人
- 製図試験対策のために多くの時間を割ける人
- 指導を受けたことを素直に受け入れることができる人
- ひたすら線を引く地味な作業に長時間耐えることができる人
製図試験対策のために多くの時間を割ける人
一級建築士の製図試験で合格するためには、多くの時間を割ける人が有利です。
その理由はもう説明するまでもありませんが、製図試験の対策には膨大な時間が必要だからです。
製図試験は、図面を引く技術だけでなく、課題を理解し、効率的に図面を完成させる能力が求められます。
このため、試験対策には多くの時間を費やして、図面を引く練習を繰り返すことが重要です。
例えば、資格学校のカリキュラムでは、製図試験の合格には最低でも30枚の製図を描く必要があるとされています。
また、合格率が30~35%前後である製図試験では、競争も激しいです。
ライバルたちは、長期にわたって対策を進めており、特に過年度生は3月から真剣に勉強を始めています。
初めて受験する人がこの差を埋めるためには、学科試験の後の短い期間を最大限に活用する必要があります。
一方、家族との時間を大切にしながら勉強を進めることは簡単ではありません。
仕事と家庭のバランスを保ちながら、効率的に勉強時間を確保するためには、計画的にスケジュールを立てることが必要です。
例えば、早朝や深夜に勉強時間を設定する、週末にまとまった時間を取るなど、工夫が求められます。
このように、製図試験で合格するためには、多くの時間を割けることが大切です。
時間の確保が難しい場合でも、効率的な学習方法を取り入れることで、限られた時間を最大限に活用し、合格に近づくことができます。
指導を受けたことを素直に受け入れることができる人
一級建築士の製図試験で合格するためには、指導を受けたことを素直に受け入れる姿勢が重要です。
なぜなら、試験対策には多くの経験と専門知識が必要であり、自分一人で対策をするよりも、経験豊富な講師や先輩からのアドバイスが非常に役立つからです。
まず、指導を受け入れることのメリットは、試験における効果的な学習方法やポイントを効率的に学べることです。
例えば、資格学校では、過去の試験傾向やよく出る問題、時間配分のコツなど、独学では得られない貴重な情報が提供されます。
これらの情報を素直に受け入れることで、効率的に試験対策を進めることができます。
具体例として、製図試験ではエスキス(設計の草案)や図面作成の技術が求められますが、これらは経験豊富な講師の指導を受けることで、短期間でスキルを向上させることができます。
講師が指摘する改善点やアドバイスを素直に受け入れ、実践に反映させることで、自分の弱点を克服し、確実に力を伸ばすことができます。
また、指導を受け入れる姿勢は、自己成長にもつながります。
他人の意見やアドバイスを素直に聞き入れることで、自己の考えや方法を見直す機会が増え、柔軟な発想や新しい視点を得ることができます。
これにより、製図試験だけでなく、日常の業務においてもより良い成果を上げることができるでしょう。
このように、指導を受けたことを素直に受け入れることができる人は、一級建築士の製図試験で合格するための強力な武器を手にすることができます。
素直な姿勢で指導を受け入れ、自分の学びに活かすことで、確実に合格へと近づくことができるでしょう。
ひたすら線を引く地味な作業に長時間耐えることができる人
一級建築士の製図試験に合格するためには、ひたすら線を引く地味な作業に長時間耐えることができる人が有利です。
この試験では、図面を正確に描くスキルが求められるため、地道な練習が欠かせません。
結論から言うと、製図試験では多くの時間をかけて、何度も図面を描く練習が必要です。
その理由は、製図の技術を身につけるには反復練習が最も効果的だからです。
例えば、資格学校のカリキュラムでは、最低でも30枚の図面を描くことが推奨されています。
これにより、図面を描く速度と正確さが向上し、試験本番でもスムーズに作業を進めることができます。
資格学校に通っていると必ずこんなことを言われるはずです。
製図試験合格にはたくさんの製図練習が必要になる。
最初は図面を描くのに時間がかかるかもしれないが、練習を重ねることでだんだんスピードアップしてくる。
最初の1枚に10時間かかっていたものが、繰り返し練習することで5時間、3時間でかけるようになるんだ。
がんばろう!!
それを聞いて実際にやってみた自分を含めた多くの人はこんな気持ちになるのではないでしょうか。
こんなのどれだけ練習したら3時間でかけるようになるんだ。
最低30枚は描くことが推奨されていると上で描きましたが、これはあくまでも目安です。
もっと多い人だっているはず。
つまり、合格したかったら3時間で描けるようになるまで何枚でも描けってことです。
また、この過程では、図面を描く手順や注意すべきポイントを意識することも重要です。
ただ図面を描くだけではダメです。
さらに、地味な作業に耐える力は、試験当日の集中力にも直結します。
試験本番では6時間半という長時間にわたり集中力を維持しなければなりません。
日頃から長時間の製図作業に慣れておくことで、試験当日も集中力を切らさず、最後までやり遂げることができます。
このように、合格をつかみ取った人はできるようになるまで我慢して続けてきた人だけなんです。
一級建築士製図試験で受かる人になるためのポイント
- 製図試験のために勉強時間を確保する
- 製図試験での独学は避ける
- 製図試験でも模擬試験は必ず受験する
- 製図試験で最も大事なことは素直に受け入れること
製図試験のために勉強時間を確保する
上記でも述べましたが、一級建築士の製図試験に合格するためには、勉強時間を確保することが最重要課題となります。
しかし、仕事や家庭と両立させながら時間を作るのは簡単ではありません。
ここでは、忙しい日常生活の中で勉強時間を確保する方法について具体的に考えてみましょう。
まず、時間を効率的に使うことが大切です。
製図試験では図面を描く技術やスピード、正確さが求められるため、多くの練習が必要です。
そのため、計画的に勉強時間を確保することが重要です。例えば、1日のスケジュールを見直し、無駄な時間を削減することから始めましょう。
通勤時間や昼休みを活用して、エスキス(設計の草案)の練習や参考書を読むことができます。
また、作図している様子をリアルタイムで見ることができる動画をYouTubeで視聴し、作図のイメージをつかむことも効果的な勉強となります。
この動画は見るだけではなく、ペースメーカーとして使用するのもおすすめです。
遅れないようについて行くのは非常に大変ですが、完成させなければならないスピード感を肌身で体感することができます。
次に、勉強時間を分散して確保することも効果的です。
平日の夜に1〜2時間、週末にまとまった時間を取るように計画しましょう。
特に結婚している方、子どもがいる方は自分の時間を確保するのが難しいですよね。
例えば、平日は家事が一段落した後に勉強時間を確保し、週末は家族の協力を得て、長時間の勉強時間を確保します。
また、家族との時間も大切にするため、早朝や深夜に勉強時間を設けることも有効です。
例えば、子供が寝た後の夜間や、早朝の静かな時間を使って集中して勉強することで、無理なく勉強を続けることができます。
家族との時間を大切にしながらも、自分のための時間を作る工夫が必要です。
個人的には朝の時間を使って作図練習をするのをおすすめします。
なぜなら、朝は出勤時間というタイムリミットがあるからです。
出勤時間までに家を出なければ会社に遅刻してしまいます。
起きる時間にも寄りますが必然的に勉強できる時間が決まってしまうのです。
この時間内でここまで完成させるというミッションを設けて作図に取り組めばいつも以上に集中して学習することができます。
これは「締め切り効果」と呼ばれるよく知られた心理現象です。
このように、忙しい日常生活の中で勉強時間を確保するためには、計画的に時間を管理し、効率的な勉強方法を取り入れることが大切になってきます。
時間を効率的に使い、計画的に勉強を進めることで、仕事や家庭と両立しながら一級建築士の製図試験に向けて着実に準備を進めることができます。
例えば、カレンダーアプリを使って勉強スケジュールを立てたり、家族と共有して協力を仰いだりすることも効果的です。
これらの方法を取り入れて、忙しい中でも効率的に勉強時間を確保していきましょう。
製図試験での独学は避ける
自分は学科試験をほぼ独学でやってきたので、学科試験を独学で戦うのは大いにアリかと思いますが、製図試験での独学はおすすめはしません。
受験経験者の方については独学できる方もいるのかもしれませんが、自分のような製図試験初心者であるなら独学はダメです。
この試験では、図面を描く技術だけでなく、試験特有のルールや採点基準を理解する必要があり、その基準通りに作図ができているのかをチェックできなければいけません。
独学ではこれらの細かいポイントを見落としてしまうことが多く、結果として合格に必要なスキルを十分に身につけられないことが多いです。
資格学校では、過去の試験問題を分析し、試験に出やすいポイントや重要な課題を教えてくれます。
また、模擬試験を受けることで、本番さながらの環境で練習することができ、自分の弱点を把握し、改善する機会を得ることができます。
さらに、教室に通う場合は、講師や他の受験生と意見交換をすることで、新しい視点やアドバイスを得ることができます。
他の受験生の図面を見ることができるのも大きなポイントです。
一方、独学の場合、これらの機会を逃してしまうことが多いです。
今はYouTubeがあるので、試験対策のための具体的な勉強法やエスキス(設計の草案)の作り方、時間管理の方法などは独学でも情報として得ることは可能です。
しかし、自分の作成した図面に対する実践的なアドバイスを受けるのが難しくなります。
そのため、自分の間違いや改善点に気づくことが難しく、効率的に学習を進めることができません。
自分は資格学校の回し者でも何でもないですが、製図試験だけは独学するのを避けるべきだと考えています。
学科試験が終わってから製図試験までは2ヶ月程度しか時間がありません。
その短い時間で効率的に合格レベルまでに仕上げるには資格学校のノウハウを使うのが最も効果的だからです。
家庭や仕事とのバランスを取りながら、効率的に勉強を進めていきましょう。
製図試験でも模擬試験は必ず受験する
学科試験でも模擬試験は自分のレベルを測るのに効果的なツールとなりますが、それは製図試験でも同じです。
模擬試験を受けることで、実際の試験環境に慣れ、試験当日に最良のパフォーマンスを発揮できるようになります。
まず、模擬試験を受けることで試験の流れや時間配分を体感することができます。
一級建築士の製図試験は6時間半という長時間にわたる試験です。
この間、集中力を維持し続けることは非常に大変です。
模擬試験を通じて、長時間の試験に慣れることで、試験当日に焦らず対応することができます。
次に、模擬試験は自分の実力を客観的に評価する良い機会です。
実際の試験と同じ形式で行われるため、自分の弱点や改善点を見つけやすくなります。
例えば、図面を描くスピードが遅い、エスキス(設計の草案)がうまくできないなどの問題が明確になります。
模擬試験でこれらの問題に気づき、対策を立てることで、本番でのミスを減らすことができます。
さらに、模擬試験では他の受験生と比較することで、自分の立ち位置を知ることができます。
資格学校や専門の講座では、多くの受験生が模擬試験を受けます。
自分の成績を他の受験生と比較することで、競争の中でどれくらいの位置にいるのかを把握し、さらに努力する動機付けになります。
また、模擬試験の後にはフィードバックを受けることができます。
資格学校では、講師が模擬試験の結果を分析し、個々の受験生に対して具体的なアドバイスを提供します。
このフィードバックを元に、自分の学習方法を見直し、改善点を取り入れることで、効率的に学習を進めることができます。
このように、製図試験でも模擬試験は必ず受験することが重要です。
模擬試験を通じて試験の流れに慣れ、自分の実力を客観的に評価し、他の受験生との比較やフィードバックを受けることで、試験当日に最高のパフォーマンスを発揮することができるのです。
製図試験で最も大事なことは素直に受け入れること
一級建築士の製図試験で合格するために最も大事なことは、素直になることです。
これは、試験対策を進める上で非常に重要な要素です。
周りからの指導やアドバイス、今の自分の現状を素直に受け入れ、それを実践・改善していくかが合格への鍵となります。
素直にアドバイスを受け入れるためには、まず自分の考えに固執しない柔軟な心を持つことが大切です。
自分の方法に自信があるかもしれませんが、試験対策のプロの意見を取り入れることで、新しい視点や効率的な方法を学ぶことができます。
このような姿勢を持つことで、成長のスピードが格段に上がります。
次に、素直になることで自己改善が促進されます。
試験対策を進める中で、自分のミスや弱点に気づくことがあります。
これを素直に認め、改善策を講じることが大切です。
例えば、図面を描くスピードが遅いと感じた場合、素直にその事実を認め、対策を練ることで、効率的に練習を進めることができます。
素直に自分の弱点を認めることは、成長の第一歩です。
自己改善を進めるためには、定期的に自分の進捗を振り返る時間を作りましょう。
具体的には、週に一度、自分の取り組みを振り返り、何がうまくいっているのか、何が改善すべきかを明確にすることです。
これにより、効果的なフィードバックを自分に与え、次のステップに進むための道筋をつけることができます。
さらに、素直な姿勢は学習効率を高めることにもつながります。
多くの受験生は、試験対策を進める中で自己流の方法にこだわってしまうことがあります。
しかし、試験に合格するためには、効果的な方法を取り入れることが重要です。
決して自己流を否定しているわけではありません。
その自己流が効果的なもの、成果が出るものであれば何の問題もないんです。
製図試験は短期間勝負です。
自己流の勉強方法を探求している時間はありません。
もしその自己流で効果が出ていないのならば、今すでに効果的と証明されている合格者のノウハウをそのまま実践するべきです。
このように、製図試験で最も大事なことは素直になることです。
指導者のアドバイスを受け入れ、自分の弱点を認め、効果的な学習方法を取り入れることで、一級建築士の製図試験に合格するための道が開けるのです。
最後に:一級建築士製図試験に受かる人の真似をしてそのまま実践しよう!
最後にこれまでの内容を箇条書きでまとめます。
- 合格者の勉強法やテクニックを真似してそのまま実践しよう
- 製図試験は学習に多くの時間を割ける人が有利
- 試験対策には反復練習が必要になるため多くの勉強時間が必要になる
- 製図試験は短期間勝負のため集中的に勉強する必要がある
- 家族との時間を大切にしながら勉強時間を確保するのは難しい
- 計画的にスケジュールを立て、効率的に勉強することが重要
- 早朝に勉強時間を設定すると締め切り効果が使えて効率的に勉強できる
- 指導を素直に受け入れ、実践する姿勢が必要
- 自己改善を促進し、弱点を認め対策を練ることが大切
- 自己流に固執するのはマイナスな効果を得る場合もある
- 作図テクニックや採点基準を正しく理解・チェックするには独学はおすすめできない
- 模擬試験を受けることで、試験環境に慣れ、実力を客観的に評価する