今回の記事では、この本についてまとめていきます。
この本は以前フォトリーディング講座に
参加したときに配られました。
フォトリーディング講座を行っている講師さんは
たくさんいますが、
どの講師さんの講座でも必ずこの本が配られ、
一番最初にこの本を使って
フォトリーディングしているとのことでした。
この本は以下に当てはまる人におすすめです。
「あなたもいままでの10倍速く本が読める」について
2001年の発行以来、
多くのビジネスパーソン、クリエイター、
教育関係者から大注目を集め、
数々のベストセラー作家を世に送り出した
驚異の学習法
「フォトリーディング」
を紹介した、43万部を超える大ベスト&ロングセラー
『あなたもいままでの10倍速く本が読める』が、
内容を進化・改良させて、パワーアップして登場!「本のページをパラパラめくり、文書を脳に写し取る」
という、常識を覆す手法は、
単なる速読術に留まらず、「人間の能力の新しい使い方」として、
多くの実践者を生み出しました。今回「新版」として登場した本書は、
フォトリーディングのステップを
進化・改良させた最新版にして、
これまでの日本版では紹介されなかった章を収録した完全版!「あっという間に文書が読めて、しっかり理解できる」。
ビジネス・教育界が新時代に向けて注目する
「まったく新しい学習法」を、あなたも始めませんか?引用元:Amazon.com 本書商品紹介ページ 商品の説明 商品紹介より
著者:ポール・R・シーリィ氏
監修:神田昌典氏
訳 :井上久美氏
ページ数は318ページ。
2009年11月に出版されました。
本書は文章の上にアインシュタインのマークが
3種類書いてあるのですが、
これは時間がある人、または、ない人向けに
それぞれ同じマークがついている段落だけ
読めば本の内容がだいたいつかめますよという
サインになっています。
最短25分で本書の要点がつかめるそうです。
フォトリーディング・ホール・マインド・システム
一般的にはフォトリーディングと呼ばれていますが、
正式にはフォトリーディング・ホール・マインド・システムと
いいます。
ここではこの本の中核である
このシステムの紹介をしていきます。
このシステムは以下の5つのステップにより
構成されています。
Step.1 準備
この準備の段階で行うことは2つです。
本を読む目的を決める
まずは本を読む目的を決めます。
本から何を学びたいのか、
その本を読んだ結果、最終的にどうなりたいか、
この本は自分にとってどれくらい重要か、
どのくらい詳細なレベルまで理解する必要があるか、等
自分に問いかけてみて、
読書の目的をハッキリ決めます。
みかん集中法で集中学習モードに入る
最も効率的に読書ができるのは身体がリラックスしていて
なおかつ、集中力が高まっている状態だそうです。
その状態のことを本書では「集中学習モード」と呼びます。
この集中学習モードに入るための方法が、
「みかん集中法」です。
みかん集中法とは。
まず、イメージの中でみかんを手のひらの上にのせ、
投げたり、手触りを感じてみたりしてください。
次に、そのみかんを後頭部の上、15~20センチくらいの
ところに置きます。
目を閉じて今置いたみかんのバランスをとりながら、
リラックスしていきます。
Step.2 予習
ここでは、本のタイトル、帯、著者紹介、目次、まえがき、あとがきに
目を通し、先ほど決めた本を読む目的を達成する価値がある本
なのかどうかの見極めを行います。
ここで、選んだ本を読むのか、やめるかを選択します。
Step.3 フォトリーディング
フォトリーディングの準備
読む本と、本を読む目的の再確認を行います。
加速学習モードに入る
加速学習モードとは、
簡単にまとめると、深呼吸を繰り返して
リラックス状態を作ることです。
アファメーションを行う
「フォトリーディングを行っている間、私は集中している」
「フォトリーディングした情報は、私の脳に写し取られ、それを利用できる」
といったような、建設的な目標を自分の中で宣言します。
フォトフォーカス状態に入る
本書ではブリップページという
本を開いたときに、本の中心がかまぼこのように
盛り上がったようにみえる状態をつくると書かれています。
しかし、この状態を作るのはかなり難しいので、
ここは本の内容とは少しズレますが、
講座で習ったことを書いておきます。
講座では本にピントが合っていない状態を
フォトフォーカス状態と教わりました。
視野の中には本全体が入っているのですが、
本にはピントが合っていないので、
文字が黒くぼんやりにじんているというか、
文字が文字として認識できない状態といった感じです。
机の前で開いた本を持ち、
通常の読書している体勢を作ります。
この状態の時に、
その本の向こうにペットボトルを置いて、
ペットボトルのキャップに対してピントを
合わせるように見ると、
その手前にある本は視界の中にはあるけど、
何が書いてあるかわからない状態になっているはずです。
リズムよくページをめくる
上記のように、
本の文章が文字と認識できていない状態のまま
ページをめくります。
1ページ1秒程度見るペースで進めるので、
2秒に1回ページをめくっていきます。
ページめくりは一定のスピードで行うことを
意識してやると良いそうです。
メトロノームなどの一定のリズムを取ることを
助けてくれる道具を使ってやるのも良いそうです。
今はスマートフォンのアプリにも
メトロノームの機能があるものがありますので
それを使ってページをめくると良いと思います。
最初のうちは数ページまとめてめくってしまったり
ページめくりがうまくいかない事もあると思いますが、
そこは気にせず、一定のリズムを守って
最後までページをめくり続けるようにします。
プロセス終了のアファメーションを行う
「フォトリーディングが終了しました。
このフォトリーディングで得た知識の処理を心と体にまかせます」
「今得た知識は脳の中から自由に引き出し使うことができます」
といったような感じのことを唱えることで、
脳に対して今得た情報の処理をするように指示を出します。
ちゃんと自分の中に知識が入っていることを意識します。
Step.4 復習
文章を調査する
予習の段階でも似たようなことをやりましたが、
本の表紙や目次、文章内の太字で書かれている部分など、
本の中身をもう一度ざっと見直していきます。
トリガーワードを見つける
トリガーワードとは、その本の中で強調されて何度も使われている語句で、
その本の中心的なキーワードです。
上記の調査をしながら、このトリガーワードを探していきます。
通常の本では20~25個くらい書き出していきます。
質問を作る
上記の調査と書き出したトリガーワードから
その本に聞いてみたいこと、質問をつくります。
人間の脳には疑問があると答えを見つけようとする性質があります。
この復習のステップで脳に対して、
「情報に飢えた状態」を作り出すことで、
読書により積極的な状態になっていきます。
Step.5 活性化
休息をとる
フォトリーディングと休息が終わったら、
いったん本から離れます。
これは脳の中で情報を整理するために必要な時間です。
復習が終わってから一晩おいてから
次の作業に入ることを理想としています。
質問を見直す
復讐の段階で作った質問を再度見直します。
最も重要だと思う質問を決めます。
スーパーリーディングとディッピング
スーパーリーディングとは文章をかたまりごと
ざっと見ていくことです。
この読み方で、先ほどの質問に対する答えを探していきます。
本は最初から読む必要はなく、
その質問の答えがありそうな章から読んでもいいです。
スーパーリーディングをしていて
気になる場所が出てきたとき、
そこにディッピングを行います。
ディッピングとは気になった場所の周辺の
1,2文程度を読むことです。
ディッピングする場所は自分の直観に従います。
マインドマップを作る
上記のスーパーリーディングやディッピングによって
得た情報をマインドマップにまとめます。
このマインドマップは必ず描かなければいけない
ものではありません。
高速リーディング
スーパーリーディングやディッピングだけでは
情報が取り切れなかったとき、
もっと詳しい情報が欲しいには
この高速リーディングを使います。
高速リーディングとは文章を早く読み進めることです。
一般的な速読法に近いかもしれません。
この高速リーディングのポイントは
早く読む場所、ゆっくり読む場所のペース配分は自由なこと、
わからないことがでてきてもそこで止まらず
読み進めることです。
ちなみに、自分が受講した講習の中では
スーパーリーディングか高速リーディングで
質問の答えを見つける作業をして、
最後にマインドマップを作ってまとめるという
順序でした。
まとめ
以上が、フォトリーディングの進め方になります。
この本はかなり内容が濃くて、
このフォトリーディングを使った勉強の方法や、
同じテーマの本を4冊同時にフォトリーディングして、
よりそのテーマへの知識をつかめることができる、
「シントピックリーディング」の手法、
このシステムを仕事に応用する方法など、
フォトリーディングのやり方だけではなく、
その使い方、応用の仕方まで
たくさんのことが書かれています。
フォトリーディングのシステムは読書法ではなくて、
新しい脳の使い方だそうです。
ここでは紹介しきれない知恵がたくさん書いてありますので
ぜひ読んでみてください。