それまで全く他人事として考えていた
子育てをしながら仕事をすると言うことが、
自分事になり、
ネットで情報をあさっていたところ
この本を見つけたので読んでみることにしました。
この本は以下に当てはまる人におすすめです。
・小さな子どもがいる共働きのご夫婦
「子育てしながら建築を仕事にする」について
ゼネコン、アトリエ、組織事務所、ハウスメーカー、
個人事務所等、異なる立場で子育て中の現役男女各8名の体験談。
仕事と子育ての両立は試行錯誤の連続だが、
得られる発見や喜びは想像以上に大きい。
建築業界で働き続けることに不安を持つ学生、
若手実務者とその上司におくる、
リアルな将来像を描くためのエッセイ集。引用元:Amazon.com 本書商品紹介ページ 商品の説明 商品紹介より
編著者:成瀬友梨氏
ページ数は252ページ。
2018年2月に出版されました。
本書は実際に子育てしてながら
設計の仕事をしている人たちの日常を
まとめた本です。
男性8人、女性8人、あわせて16人の
設計士さんたちが
一日をどのように過ごし、
子どもや仕事とどのように向き合っているかが
語られています。
「お手伝い」ではダメ
子育てはママが主役で、パパはママのお手伝いをする。
そんなイメージを持っていたわけですが、
この本に出てくる男性の子育てレベルは
お手伝いレベルではありません。
パパ側からすると耳の痛い話かもしれませんが、
パパとママでちゃんと子育ての役割分担が
しっかりと決まっていて、
分担された役割をちゃんとこなしています。
どちらか一方に依存するのではなく、
ちゃんと夫婦2人で子育てをしています。
共働きなのでパパもママも忙しいのは同じ。
子育てを負担と考えてしまうはダメかもしれませんが、
子育てが大変なことは事実なので、
それを夫婦で共有できないと
夫婦間に亀裂が入ってしまうことにも
なりかねません。
この本に出てくる方たちは主に経営層にいる人が多いので
従業員とは違って、ある程度時間に都合の付けやすい
人たちなのかなと言う印象があります。
その方たちでもかなり大変そうなので、
時間が自由になりにくい
従業員層にいる人たち(自分も含む)の育児は
余計に大変なんじゃないかと思ってしまいました。
大変な話ばかりだと気が滅入ってしまいますが、
もちろん大変なことばかりではなく、
子育ての楽しさや成長を感じることのうれしさも
たくさん語られています。
我が家は奥さんが育休中で今はまだ専業主婦なこともあり
奥さんが育児のほとんどをやってくれているので
僕のやっている育児はまだお手伝いレベルです。
もうしばらくして、奥さんが仕事に復帰したら
今みたいな感じでは奥さんが参ってしまうので、
そろそろ復帰後の役割分担について
考えないといけない時期かなとも思っていて、
それを考えるのにこの本は参考になりそうです。
まとめ
共働きで子育てする大変さは
この本を読んでいるとすごく伝わってきます。
1日のうちで、
ぼんやり過ごしている時間なんて
ほとんどなさそうです。
自分はこんなパワフルに活動できるのかと
少し不安を覚えてしまいました。
建設業界は現状では他の業種に比べて
労働時間が結構長いので
子育てと言う面から見ると
あまり条件の良くない職業ではないのかなと
思っています。
人手不足の問題、
求められる仕事量の増大、
厳しい工期など、
働き方改革法案でもっと仕事休めと
言われたところで、
これらの問題が解決しなければ、
労働時間は長いままです。
そう簡単に解決できる問題ではないので
今の環境の中で
やれることをやるしかないのですが。
あと、この本は建築設計の仕事をしている人の
子育ての様子がまとめられていますが、
設計の仕事よりも現場の管理業務の方が
自由が利きにくいと思うので、
工事に携わる現場監督の仕事をしている人の
話を集めた本もぜひ作って欲しいと
思いました。
子育てをしている世帯には
当然参考になる本ですが、
子育てを終えた世帯や、
これから子育てを迎える世帯にとっても
この本を読めば
今の子育ての現状がわかるので、
もし会社の先輩や後輩に
子育て世帯がいたら、
少し優しくできるかもしれません。
ぜひ、読んでみて下さい。
[afTag id=695]