1級建築士試験の法令集セットアップ(線引き)について

法令集を買ってきてまずやることはインデックスを貼ること。
その次に線を引くことだと思います。
この線引きの時間って辛くないですか?
線の引き方は、2パターンあると思います。
1.過去問題を解きながら、関連箇所に線を引いていく方法。
2.過去問題に当たる前に、線引き例を見ながら線を引いてしまう方法。
建築士試験を何度か受験する中で
自分はこの両方のやり方を試してみました。
その結果、先に線引き例を見ながら線を引いてしまった方が
効率が良いと思ったので、
今回はこの辺りのことについてまとめてみました。

線だけを引くのは意味の無い時間

正確に時間を計ったわけではないですが、
線引き例を見ながら線を引くと1日2~3時間の作業で
1週間やっても終わるかどうかくらい、
時間と忍耐を使う作業になります。
このひたすら線を引く時間って無駄じゃないですか。
お金があればオークションサイト等で売っている
誰かが線を引いてくれた法令集を買いたいです。
最初から線引きをした法令集を
発売して欲しいと心から思っています。
線を引きながらその文章を記憶するわけでもないし、
ただただ単純な作業になるわけで、
この線引きの時間はまったく意味のない時間です。

問題を解きながら線を引くと、進捗率がなかなか上がらない

そんなわけで、
線を引くだけの時間は無駄だと思ったので、
次の年は問題を解きながら線を引くやり方を選びました。
この方法であれば時間に無駄はないはずなのですが、
決定的な弱点がありました。
ひとつの問題を処理するのに時間がかかるんです。
線を引きながら法令集の該当するところをチェックするという
作業がとても時間がかかってしまうんです。
「2時間もかけたのにまだ10問しか進んでないのか・・・」
なんていう日もあったりしました。
そんなわけで気持ち的に萎えてしまって、
法規の勉強をさけるようになってしまいました。
法規は配点が大きいので高得点を狙わなければならないのに、
こんな状態になってしまったら
合格できるはずがありません。

作業と割り切って線引きのみに集中した方が効率が良い

そんなわけで、今は線引きを「作業」として割り切った上で、
最初にやることにしています。
線が引いてある状態の方が、
時間をかけずに問題を処理していくことができるので、
進捗率も上がります。
しかしながら、線引きの時間は無駄な時間であることは間違いありません。
この時間をできるだけ短くして、勉強することに時間をかけたいわけです。
この作業がいかに苦痛が少なく、かつ、早く線引きを終わらせることができるか、
考えてみました。

線はフリーハンドで引く

定規を使ってピシッとした線を引かないと生理的に気持ちが悪いとか、
そういう特別な理由があれば別ですが、
線引きの負担を軽くすることを考えたら、
フリーハンドで引く方が時短になるはずです。
また、引く線が長くなるほど引きにくく、かつ、ゆがみやすくなるので、
オレンジ本のような1ページ1段組のものよりは、
総合資格学院やTAC出版の法令集のように1ページ2段組のものの方が、
引く線が短くなるので、フリーハンドでもきれいに見えやすく、
楽だと思います。

線引きは関係法令から始める

法令集は建築基準法から始まり、
建築基準法施行令と続いていくので、
基準法の線引きから始める人が圧倒的に多いと思います。
ただ、基準法も施行令も条数が多い上に、
線を引く箇所も多いので、なかなか終わりが見えないというか、
区切りが付かないというか、なかなか達成感を感じられないんですよね。
そこで、おすすめするのが関係法令から線引きを始めることです。
関係法令は条数も多くないし、
線を引く箇所も比較的少なく、かつ、区切りが付けやすい。
この法令は終わったと区切りが付けられた方が達成感を感じやすくなり、
気持ち的に楽になるのではないかと思います。
また、関係法令で線引きの苦痛な時間に身体を慣らしたところで、
ラスボス的な基準法と施行令に立ち向かった方が、
気分的に作業が楽に感じられると思います。

同じペンで線を引く箇所はまとめて線を引く

TAC出版の法令集で解説されている線の引き方では
オレンジ色と青色のペン、オレンジ色と赤色と青色と黄色の蛍光ペンの
計6本を使って線を引き分けるようになっています。
ペンを持ち替える回数が多くなると
その分時間がかかるし面倒です。
なので、そのページに出てくるオレンジ色の蛍光ペンで線を引くところを
全部引いてしまう、その次に黄色の蛍光ペンで線を引くところを
全部引く、といったように同じ色の線は
なるべくまとめて引いてしまった方が
ペンを持ち替える回数が減るのでおすすめです。
ちなみに、線引きに蛍光ペンを使う場合、
パイロットのフリクションシリーズを使うことをおすすめします。
フリクションシリーズの蛍光ペンはそれほど裏移りが気にならないからです。
(全く裏移りしないわけではない)
下手な蛍光ペンを使ってしまうと、
がっつり裏移りしてしまうことがあるので注意が必要です。
絶対に裏移りがイヤだという人は
フリクションの中にソフトカラーシリーズというのがあるので
これを使ってみてください。ほぼ裏移りしません。
ただ、色がとても淡いのでマークしたところが
目立たないので、この点注意が必要です。

6色使い分けるのが面倒なら赤青鉛筆を使う

6色も使い分けるなんて面倒だという人は
1本で赤と青が半分ずつ分かれている2色鉛筆を
使う方法もいいと思います。
以前自分が使っていた
建築資料研究社が出版しているオレンジ色の法令集では
線引きの見本が赤青鉛筆で線を引くやり方で作られていました。
赤青鉛筆で線を引いたところを6本のペンに当てはめてみると
だいたい下記のようになります。
オレンジ色のペン   → 赤色で線を引く
青色のペン      → 青色で線を引く
オレンジ色の蛍光ペン → 赤色で囲う
赤色の蛍光ペン    → 赤色で囲う
青色の蛍光ペン    → 青色で囲う
黄色の蛍光ペン    → 赤色で囲う
2色鉛筆を使う場合も、
赤色のところを先に線を引き、それが終わったら青色というように
同じ色はまとめて線を引くようにしたら
より早く、楽に線引きが出来ると思います。

線引き例を見開きで表示する

これはTAC出版の線引き例を使う人、
かつ、PDF Acrobatが使える人、
できれば、大きなディスプレイを持っている人
じゃないとできないのですが、
参考までに紹介させてください。

TAC出版の法令集の線引き例は
PDFファイルで配布されています。
このファイルをPDFリーダーで開くと
1ページ分が表示されると思います。

どのリーダーでも表示方法を変更できるように
なっていると思うので、
表示方法を「見開き」にすると、
実際に法令集を開いたときと同じように
見開き1ページの表示になります。

この状態で線引きをすると
2ページごと同じ色のペンで線を引くことができるので
ペンを持ち替える回数を減らすことができます。
また、2ページ分を表示しているので、
線引き例のページを移動する操作回数も半分になります。
一つ一つの動作にかかる時間は数秒ではありますが、
持ち替える回数や操作回数はかなりの回数になるので
それなりの時間短縮が見込めます。

しかしながら、配布データをそのまま見開き表示にしてしまうと
右と左のページがひっくり返ったような
表示になってしまうところがあります。

そのため、実際の法令集通り表示されるように
配布データに白紙のページを適宜追加して
調整する必要が出てきます。
これを行うのにAdobeAcrobat等の
PDFファイルの編集ができるソフトが必要になります。
具体的な方法説明はここでは避けますが、
白紙のページを入れる作業はそれほど多くないし、
難しい操作ではありません。

また、見開き表示にすると2ページ分を1つの画面に
表示するのでどうしてもページの表記が小さくなります。
なるべく大きなディスプレイが使えると
見開きにしても見やすくなると思います。

(2022年1月19日追記)
iPad Pro12.9インチで見開き表示してみましたが、
この大きさであれば個人的には
ギリギリ許容範囲かなと思いました。
PCの画面に表示をすると
法令集とPC画面を交互に見るとき
首を頻繁に動かさないといけないので
地味に疲れます。
iPadを法令集のそばに置いて使うと
目線の移動だけで交互に見ることができるので
とても楽でした。

ここで1つ注意。
この方法は配布されているデータを編集することになるので
個人で使う範囲で行うには良いと思いますが、
編集したデータを誰かに渡したり、
インターネット上に公開してしまうと
ペナルティを受けてしまうかもしれません。
行う際はあくまでも個人使用の範囲内でお願いします。

TAC出版さんにはぜひ見開き表示に対応した
線引き資料を配ってほしいです。

まとめ

法令集の線引きは法令集を見やすくするための
ものなので、どのように作るかは人それぞれだと思いますが、
自分のやり方と思うところを書いてみました。
線引きはあくまでも問題を解くための準備です。
力を使うところは線引きではなく、
そのあとの問題を解く段階です。
線引きには余計な労力と時間をかけず、
サラッと終わらせたいです。
線引き イメージ写真
Twitter更新中