ようやくこの展覧会に行くチャンスが来たので早速行ってきました。
なかなか盛況のようで思っていた以上にお客さんが入っていました。
見に来ている人は建築系の学生さんが多い印象かなという印象でしたが、いろいろな年齢層の人が見に来ていました。
このお客さんの数にライトの作品は今日でも多くの建築家やデザイナーに影響を与え続けているんだなと感じました。
この記事ではこの展覧会の概要と個人的な展覧会の印象をまとめていきます。
フランク・ロイド・ライトの展覧会「世界を結ぶ建築」の概要
「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」展は、彼のキャリアにおける多様なプロジェクトを紹介し、日本での彼の足跡にも焦点を当てています。
ライトの作品は、建築の伝統的な枠を超え、芸術、デザイン、都市計画に至るまでその影響を及ぼしています。
展示には、彼の代表作「カウフマン邸(落水荘)」や「グッゲンハイム美術館」の図面や写真、そして日本でのプロジェクト「帝国ホテル二代目本館」や「自由学園」の資料が含まれています。
これらの作品を通して、ライトがどのように自然と調和し、独特の空間を創造したかが示されています。
また、展示は彼の浮世絵コレクションにも触れ、日本の伝統芸術が彼のデザインにどのように影響を与えたかを探ります。
これらの作品は、ライトの設計における繊細さと、自然との調和を求める彼の哲学を反映しています。
この展覧会は、フランク・ロイド・ライトの建築における革新性と、文化的な多様性への深い敬意を示すものです。
彼の作品は今日でも多くの建築家やデザイナーに影響を与え続けており、この展覧会はその理由を明らかにしています。
フランク・ロイド・ライトの展覧会 個人的な感想
帝国ホテルライト館の展示がちょっとさみしかったかな
帝国ホテルライト館100年記念の展示会だったのでライト館のことがもっと盛大に展示されているのかと思っていたのですが、そんな感じがしなかったので、その点はちょっと残念だったかなと思います。
手描きの図面がすごい
以前、ル・コルビュジエの展覧会でも感じましたが、有名な建築家の描く手描きの図面は「絵画」と言っても良いくらい引き込まれるものがあります。
今回もそのような作品がいくつか見ることができて、とても満足できました。
同じ図面を本で見たりしても何というか見応えみたいなものを感じないんですよね。
原本が持っているオーラみたいなものがあるんですかね。
当時の工事の様子が映像で見ることができた
当時の工事の様子を映像で見ることができたのが面白かったです。
当時はまだコンクリートミキサー車やコンクリートポンプ車、コンクリートプラントなんてない時代だったと思うので、現場でコンクリートを練って、運んで、打設するという作業を全て人力で行っていたわけです。
あの規模の建物のコンクリートをどんなオペレーションで打設していたのかとても気になります。
1日でどれくらいのコンクリートを打設できたんだろう。
まとめ:フランク・ロイド・ライトの展覧会は全国を巡ります
以上、フランク・ロイド・ライトの建築展、「世界を結ぶ建築」を見てきましたというお話しでした。
この建築展は巡回展となっていて、12月24日までは豊田市美術館で行われていますが、2024年以降も以下の場所で開催されます。
2024年1月11日(木)〜3月10日(日) Panasonic汐留美術館
2024年3月20日(水)〜5月12日(日) 青森県立美術館
青森県立美術館の方はこの展覧会の情報がまだ出ていなかったので青森県立美術館のトップページのリンクを張ってあります。
この展覧会は、フランク・ロイド・ライトの展覧会としては26年ぶりに行われる展覧会です。日本ではお目にかかれない展示品もたくさん見ることができる機会ですので、建築やデザインに興味がある方はぜひ足を運んでみてください。
なお、フランク・ロイド・ライトについては、別に記事を書いたのでこちらも読んでもらえるとうれしいです。