1級建築士試験学科試験教材 法規のウラ指導

法規のウラ指導 イメージ

1級建築士試験受験対策をしたことがある人なら
名前くらいは聞いたことがあるかもしれません。
かなり有名な教材です。
今回はこの教材についてまとめてみます。

法規のウラ指導とは

法規の過去問題が1肢ずつ
解説と法令集への線引き部分の指示とともに
分野別にまとめて収録されている本です。
それぞれの問題に付いている解説は
別の記事で紹介している教材「合格物語」のものと
同じです。

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合格物語スタート画面
合格物語に線引きする場所の指示がついたような感じです。

ただ、合格物語のように過去20年分の問題が
収録されているわけではなく、
同じ内容の問題がかぶらないように選別されています。

また、この本オリジナルのインデックスシールが
無料でもらえるサービスがあります。
出版社のサイト上で手続きをすると郵送してくれます。

使ってみて良かったところ、使えると思ったところ

問題を解きながら法令集に線引きできる

通常、法令集に線を引く場合、
まず、法令集の線引き集を見ながら
ひたすら線を引く作業をして、
線を全て引き終わってから問題を解き始めると思います。

でも、このひたすら線を引き作業をしている時間って
結構無駄じゃないですか。
ただ線を引いているだけで、何も知識が入ってこない。
この線引きの時間が、
勉強ではなく、単純作業の時間になってしまっているのが
もったいない。

この本を読みながらだと、
問題を解きながら、解説を読んで、
それと一緒に解いた問題部分の線引きもできるのです。
作業という無駄な時間が無くなるのです。

解答解説が詳しい

本書の内容は合格物語に収録されているものと同じなので、
合格物語同様、解説は詳しく書かれています。
特に、建ぺい率、容積率、建物高さ等の計算が絡む問題については
かなりのページ数をさいて
解き方の過程が解説されています。

使ってみて残念だったところ、うまく使えなかったところ

インデックスが使いづらい

無料でもらっておいて文句かよと言われるのを覚悟して、
インデックスが使いづらいなと思う点が2つあります。

まず、1つ目。きれいに半分に折りにくいこと。
他の法令集のインデックスは真ん中の折る場所に
ミシン目が入っていて、
そこで折れてくれるのできれいに半分になるのですが、
このインデックスはそのミシン目がないので
折るのに少し気を遣うんですよね。
少しずれたからと言って大した影響はないのですが、
神経質すぎるのか少し気になってしまいます。
できれば、真ん中の折るところにミシン目を入れていただきたい。

つづいて、2つ目。3方にインデックスを貼る仕様。
インデックスを貼る位置は本の中に指示があります。
この本の場合は本の側面だけでなく、
本の上部と下部にもインデックスを貼る構成になっています。
本の3方にインデックスを貼る格好になるので、
法令集のページがめくりにくくなってしまいます。
(あくまでも個人の感想です)

実際に、建築資料研究社の法令集(オレンジ本)のB5版に
このインデックスを貼るとこのような格好になります。

法令集インデックス張り例

法令集インデックス張り例

 

B5サイズの法令集だとインデックスの貼るスペースに
余裕がほとんどなく、きつきつな感じになります。
気をつけて貼らないとページをめくるときに
他のインデックスに引っかかってページがめくりにくくなります。
この本のインデックスシールを使うなら
A4サイズの法令集を使った方がいいかもしれません。

問題を解きながらの線引きはしんどい(個人的感想)

問題を解きながらの線引きは良かったことなんじゃないのかと
突っ込まれると思いますが、
実際にこれをやってみると、ものすごく時間がかかるんです。

問題を読む→解説を読む→法令集に線を引く

この工程を選択肢1肢ごと延々と続けるんです。

飽きるんです(T_T)

線引きについては、
また改めて記事を書こうと思っていますが、
線引きの段階で挫折してしまう人もいるんじゃないかと
多いのではと勝手に想像しています。
どうしたら、挫折しないでやれるかを考えようと思います。

まとめ

今回の記事は内容が矛盾するような感じに
なってしまいましたが、
教材の内容自体は人気が出るだけあり、
とてもわかりやすくて良い教材だと思いました。

本書の内容は合格物語に収録されている解説と同じものなので、
合格物語のユーザーで、かつ、線引き集を別に使う人は
特別購入する必要はなさそうです。

それ以外の人は、読んでみる価値のある本だと思います。

(追記:2022年12月2日)
2022年12月16日に2023年度版が発売されるようです。
これから購入するなら最新版をおすすめします。
ちなみに、この記事は2019年度版が発売されていた時に
書いたものです。

 


 

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