一級建築士試験を独学で勉強されている方であれば、一度は考えたことがあるかもしれません。
速学と合格ロケット、どちらを選べばいいのか。
どちらも似たようなサービスなのでイマイチ決め手がないんですよね。
僕は両方のサービスのユーザーでしたが、正直なところ、学習内容にそれほど大きな差があるとは感じませんでした。
でも、もし仮にまた学科試験を受験するとしたら、合格ロケットを選ぶと思います。
理由は問題の内容よりも問題を解いているときのスムーズな動きとPDF出力の使い勝手です。
速学を使ったのは、僕が一級建築士の学科試験に合格した令和6年度(2024年度)の試験対策のとき。
合格ロケットは5年程度使っていました。
今回はそのときの使用感と購入前に比べたい機能・料金をまとめます。
使い勝手の感想はあくまでも当時の僕の利用環境での話として読んでもらえるとありがたいです。
- 両方を使った僕が合格ロケットを選ぶ理由
- 検索・解説・印刷などで比べたい使い勝手
- 基本料金と追加費用を合わせて比較する方法
- 購入前のお試しで確認しておきたいこと
この記事に掲載している料金・公開されているサービス内容は2026年9月現在のものです。
速学と合格ロケットを使った感想
機能の数を比べる前に実際に使って気になった違いから書いていきます。
毎日使う教材なので問題を解くリズムや資料の扱いやすさも注目してほしいです。
自分のPC環境のせいかもしれないが動作の違いが気になった
両方のサービスを使ってみて個人的に一番気になったのが動作というか、レスポンスの違いでした。
速学では、問題を解いて次へ進むときに少しの間画面が固まる時間があったんです。
全体として動作がキビキビしているというより、少しもっさりしている感じがしました。
問題を解く、解説を確認する、次へ進む。
リズム良く進んでいる途中で待ち時間ができてしまうとイラッとしてしまうんですよね。
でも、合格ロケットを使っていたときはそのような待ち時間は気にならずサクサク進められたんです。
教材の内容としてはどちらも甲乙付けがたいくらい良いと思うのですが、システムの動作に関しての違いが印象に残っています。
ただし、速学側の仕組みだけが原因だったのかはわかりません。
購入前にいろいろネットで情報を集めたときにも動作が遅いという情報はなかったので、自分のネット環境やPCの性能によるものだったかもしれませんし現在は変わっている可能性もあります。
両者の処理速度を測定して比較した結果ではなくあくまで僕の肌感です。
もし、気になる方は一度お試し版を利用してみてその動作のスピードを確かめてみてください。
PDFで読むなら合格ロケットが好み
教材をPDFで出力するときも、合格ロケットの方が使い勝手がよい印象があります。
僕は問題と解答解説を一緒に印刷して、読み物のように読む使い方をしていました。
使っていた当時、合格ロケットでは「問題のみ」と「問題+解答解説」を選んでPDFにできたことがとても良かったです。
検索して抽出した問題だけをプリントアウトすることができたことも自分には扱いやすかったポイント。
速学では問題と解説を別々に印刷する形だったので同じページに欲しい自分としては少し不便を感じました。
反対に、答えを見ずに解くために問題と解説を分けたい人なら感じ方は違うと思います。
印刷できるかどうかだけではこういう違いはわかりません。
紙やPDFで勉強する予定なら、問題と解説の配置、絞り込みから出力までの手順も体験版を通して見ておきたいところなのですが、速学の無料会員ではキーワード検索・問題印刷を利用できません。
もし気になる方は問い合わせてみることをおすすめします。
速学と合格ロケットの機能を比較
ここからは、問題を探す、解く、印刷するといった使い方ごとに比べます。
今の公式案内で確認できる機能と、僕が使ったときに感じた違いをまとめました。
問題検索機能
合格ロケットで便利だと思ったのは検索条件の細かさです。
出題年度や理解度、付箋などで問題を絞り込んだり、キーワードで科目をまたいで探したりできます。
例えば、コンクリートについて構造と施工をまとめて確認したいとき。
単元をひとつずつ開き直すより、関連する問題を集めて見られる方が使いやすいです。
現在の合格ロケットの機能紹介を見ると、科目を横断したキーワード検索や、年度・理解度などによる絞り込み機能は使えるようなので、ここは個人的には嬉しいポイント。
速学にもキーワード検索と理解度による絞り込みがあります。
合格ロケットを長く使った後に速学に移ってきた僕からすると、この条件で問題検索できないんだと問題の絞り込み機能については少しガッカリしたことを思い出しました。
でも、この点は当時の比較です。
現在の速学の機能紹介を見ても無料体験版を触ってみても検索範囲の細かな制限までは判断できませんでした。
横断検索を重視する人は購入前に問い合わせてみることをおすすめします。
問題出題形式と進め方
両方とも、一問一答で正誤を考え、解説を読み、理解度を記録しながら進められる教材となっています。
ただ正解したかどうかをチェックするだけでなく、なぜその答えになるのかをしっかり確認して次の問題に進みましょう。
合格ロケットには「学ぶ」「解く」という使い分けがあります。
僕が使っていたときは、問題と解説を読むための表示と、○×を選んで答える表示を切り替えていました。
一覧で読んだり、問題ごとに確認したりできるところも違いでした。
出題範囲を直近10年分とそれ以前の10年分に分けて取り組むことができる機能も地味に良かったところです。
ドンッといきなり20年分解けというのはなかなかしんどいので10年ごとに分けることができたのはとても助かりました。
速学は過去20年分の単元ごとに仕分けられた問題が、さらに第1部・第2部・第3部と分かれる構成になっています。
まずは各単元の第1部を進めて学科試験の全体像を把握してから、第2部の各単元へ、第3部の各単元へというように問題を進めていくのが速学の特徴です。
合格ロケットの場合は単元ごとに10年分、ないしは、20年分の問題を解いていくというスタイル。
問題を解く進め方についてそれぞれ個人差があると思うので、どのような進め方が自分に合っているかは体験版などを通じて確認してみることをお勧めします。
問題解説と類似問題の見やすさ
解答解説の内容については僕はどちらも詳しいと思っています。
内容が完全に同じという意味ではなく使っていて一方だけが大きく劣るという印象はありませんでした。
速学で便利だと感じたのは、解説から関連するテキストや類似問題へ移りやすいことです。
関連問題を一覧で見ながら問われ方の違いを比べる使い方ができたのが良かったです。
合格ロケットでは、解説に書かれた類似問題の年度や番号を手がかりに検索して確認する使い方をしていました。
関連する問題をどう探して元の問題へどう戻るか。
この操作の違いも体験版で見ておくとよさそうです。
解説は長ければよいというものでもありません。
自分が間違えた理由を読み取れるか図や表を見て納得できるか。
まだ理解があやふやな分野の問題で比べると自分に合う説明かどうかがわかりやすいと思います。
問題印刷機能
僕が使っていたときの速学では、問題、正誤だけの解答、図あり・図なしの解説、図あり・図なしの穴埋め問題というように印刷する内容を選べました。
穴埋めは解説の一部を空欄にして確認するものです。
言葉の定義がちゃんと理解できているかを確認するときに穴埋め問題が便利で使っていたことを思い出します。
印刷方法ですが、印刷画面で単元や理解度を選び、表示した内容をブラウザから印刷する流れになっていました。
PDFに残すときもブラウザやOSの印刷先にPDF保存を選ぶ方法になります。
合格ロケットでは、アプリ内で問題をPDFにする方法と電子ブックとしてまとめられた教材を見る方法がありました。
僕は電子ブックはほとんど使用せず、アプリ側でPDFにしてプリントアウトしたりiPadに入れて持ち歩いたりして使いました。
テキストと穴埋め機能
合格ロケットは、問題・解説や解説集などを電子ブックで閲覧するサービスが基本料金に含まれます。
この電子ブックが個人的には少し使いにくかったのが残念に感じています。
サクサク動かないこととプリントアウトして出力したいときに1ページずつ印刷操作をしなければならなかったのがとても面倒でした。
速学のWebテキストは別売りです。
問題の解説から関連箇所へ移る使い方や、キーワードを隠して穴埋めで確認する機能があります。
紙のテキストも選べるので、画面で読むか紙へ書き込みながら使うかで考えたいです。
ちなみに、僕はテキストは購入しませんでした。
ちなみに、穴埋めで確認する機能は速学だけの特徴だと思っていたのですが、合格ロケットにもマーカーを使う方法や、2025年に追加されたフォーカスモードで虫食い問題を作ることができるようになっていました。
ライブ配信講義と後日視聴
合格ロケットにも速学にも動画での講義をできるサービスがあります。
講義を使う場合は、ライブに参加できる時間とアーカイブが見られる条件をチェックしておきましょう。
僕の場合、子どもの食事やお風呂、寝かしつけがあって速学のライブ講義にほとんど参加できなかったので、アーカイブで見られるのはとても役立ちました。
速学の動画講義は無料のものと有料のものが用意されています。
速学の無料講座は環境・法規・構造の3科目をローテーションで扱うもの。
計画と施工は講義の対象に含まれていません。
有料講義は無料講義では扱わない事項や質問・相談などを扱う講座となっています。
ちなみに僕が使ったのは無料講義だけで有料講義は受講していません。
合格ロケットでは、ユーザーのオンライン講義へのライブ参加は基本サービスに含まれます。
速学とは違い、5科目全てに動画講義があります。
ただ、収録動画を好きな時間に見る動画ライブラリー会員は追加オプションとなっています。
つまり、ライブ参加は無料だけど、アーカイブは有料ということです。
講義の予定に生活を合わせられるか、アーカイブを見るのが中心になるかで必要な費用が変わります。
自分が講義をどう使うかを考えてから利用するようにしてください。
音声教材
合格ロケットでは音声教材も基本サービスに含まれています。
問題の正答となる文章を聞く教材で、対応する文章を見ながら確認する使い方もできました。
ただ、自分はまだ知識が頭に入っていない状態で聞いても耳に入って抜けていく感じでした。
単純に聞いているだけではダメで、しっかり内容を勉強してから復習として使えばこんなことにはならなかったと思います。
速学の音声教材はWebテキストの購入に付随するものです。
合格ロケットが問題の選択肢を読み上げるのに対して、速学はテキストの基本内容の読み上げと穴埋め学習が音声で提供されています。
個人的には音声はおまけとして考えた方がいいと思っているので、音声教材を比較のメインに据えるのはおすすめしません。
進捗状況の管理と質問対応
どちらにも学習の進み具合や理解度を見ながら復習する仕組みがあります。
僕は合格ロケットで「理解済み」「注意」「保留」を分け、わからない問題を取り出せるところが便利だと感じていました。
速学は学習量のランキングに加え、有料会員向けの無料進捗マネジメントも案内しています。
毎週の報告に応じてグループを分けられて講師から助言を受ける形です。
先ほど紹介した有料講義では質問や悩み相談、受験生同士での情報交換なども行っているので勉強の進め方について手厚いマネジメントを受けたい方は有料講座に参加してみても良いかもしれません。
質問対応については、合格ロケットではユーザー専用フォームから教材内容を質問できます。
僕も過去に一度問い合わせたことがあり丁寧に回答してもらえました。
速学でも質問対応はしてくれるのですが、Webテキストを購入した方、有料講座に参加している方に限定されているのが特徴です。
誰でも質問できる権利があるわけではないので注意しましょう。
正誤逆転問題と模擬テスト
速学特有の教材として、過去問の正誤を入れ替えて理解を確認する「正誤逆転問題」という別売り教材があります。
答えの○×を覚えてしまったときに、文章のどこを根拠に判断するかを確かめるための教材です。
僕の場合は20年分の過去問も処理できてない状態だったので正誤逆転問題までやる余裕がなく、利用はしませんでしたが、20年分の問題が終わってしまった方には使える教材かもしれません。
模擬試験についてですが、速学には基礎学力テストと年度別の四択問題を解く模擬テストがあります。
一方、合格ロケットはそれ自体に模擬試験等のサービスはありませんが、合格ロケットを運営する教育的ウラ指導の学科一発逆転模試があります。
僕もこの模試は利用しましたが、結構使える模試なのでおすすめです。
試験本番のシミュレーションもかねて、この一発模試や各資格学校で行っている模擬試験にはぜひ参加しましょう。
速学と合格ロケットの料金と選び方
基本料金と追加費用
以下は2026年9月19日現在の税込料金です。
新規購入と継続購入では条件が違うためまず初めて買う場合で比べます。
| 項目 | 速学 | 合格ロケット |
|---|---|---|
| 基本料金 | 通常57,200円/年。 | 新規69,300円 |
| Webで読むテキスト | Webテキスト23,000円を追加 | 電子ブック閲覧を基本料金に含む |
| 音声教材 | Webテキスト購入で利用 | 基本料金に含む |
| 有料の講座・動画 | 有料講座5,000円/月 | 動画ライブラリー33,000円を追加 |
講座と動画ライブラリーはサービス内容が異なり同じ商品としての価格比較ではありません。
基本料金だけなら速学の方が安いです。
ただ、Webテキストを追加すると57,200円と23,000円で合計80,200円。
合格ロケットは69,300円に電子ブックと音声が含まれるので速学の方が安いともいえません。
もちろん、テキストの内容や使い方まで同一ではありません。
すでに別のテキストを持っていて問題演習を中心に使う人と、Webテキストや音声もまとめて欲しい人では比べる組み合わせが違ってきます。
紙の教材が必要なら、速学はWeb+紙のセット28,000円、紙のみ23,000円という選択肢もあります。
合格ロケットの印刷物教材は追加購入で、全科目分で17,600円(2026年9月現在の参考価格)となっています。
こちらは販売期間や年度ごとの変更にも注意が必要です。
どちらの教材にも、早期割引や、継続・過去購入者の割引等がありますので、詳細は各教材の公式Webサイトを参照してください。
購入前に試したいこと
速学には無料会員、合格ロケットには公式サイトから進める申込不要のデモ体験が案内されています。
まず触ってから選ぶことをおすすめしたいです。
ただ、無料で試せる範囲は同じではありません。
速学の無料会員ではキーワード検索・問題印刷・模擬テストを利用できません。
デモで見られなかった機能はその教材にはないと判断せずに問い合わせて確かめてください。
- いつもの端末で問題を解いて次へ進む動きが気にならないか
- 解説を読んでなぜ正解・不正解になるのかを理解できるか
- 苦手な問題を残してあとから探して復習しやすいか
- 欲しいテキスト・音声・講義を含めた総額が予算に合うか
自宅ではPC、外ではスマホを使う予定なら両方で見ておくとよいです。
PCの画面で読みやすくても小さな画面で問題と解説を行き来したときの印象は違うかもしれません。
自分が知っている問題だけでは解説の相性はわかりにくいです。
なので、少し迷う問題を解いて説明を読んだあとに納得できるかチェックするといいですよ。
教材選びでよくある質問
速学と合格ロケットは使い心地で選ぶ
この比較記事を書いた当時の結論をどっちでもいいとしていました。
内容の差をそれほど大きく感じていないという点は今も同じです。
でも、今よくよく考えてみると、次に自分が選ぶなら合格ロケットだと思います。
問題をリズムよく解けたこととPDFへの出力がしやすかったことが自分の勉強の仕方に合っていたからです。
速学にも、解説から関連する内容へ移りやすいところや穴埋めで確かめられるところなど、よいと感じた点があります。
僕が学科合格をしたのは速学を使っていた年度ですし、この教材では勉強できないという話ではありません。
価格、システムの使い勝手、解答解説の内容。
まずはこの3つをチェックしてみてください。
毎日の勉強に使うものなので、実際に無料体験で使ってみてフィーリングが合う方を選びましょう。
以下に公式Webサイトへのリンクを貼っておくのでチェックしてみてください。
また、それぞれの教材をもう少し詳しく紹介した記事もあるのでこちらもチェックしてもらえると嬉しいです。




