kagetora勉強が楽しいなんて頭おかしいんじゃないの??
こんな風に思う人も少なくないと思います。でも、



ゲームが楽しいなんて頭おかしいんじゃないの??
こんな風に思う人はあまりいないのではないでしょうか。
これってなぜなんだろう。


僕も建築士試験の勉強をしていますが正直なところ楽しくて仕方がないという状態ではありません。
製図対策でいえば、最初の図面1枚描くのに8時間くらいかかって作図するのが一気にイヤになりました。
それでも我慢して何度も描くうちに、少しずつ早く描き上げられるようになってきました。
でも、まだ3時間くらいかかるし、作図がいやという状態を抜け出せてはいません。
勉強が楽しいと感じること自体をおかしいと思う必要はないと思います。
好きなことが違うのは自然ですし、少し前の自分よりできるようになった手応えが楽しさのきっかけになることもあるからです。
ただ、成果が出たからといって苦手だった勉強がいきなり大好きになるとも限りません。
今回はそんな自分の感覚も含めて、勉強を楽しめる理由と楽しさを待つだけではなく続けるためにできる工夫を考えてみます。
- 勉強を楽しむ人とゲームを楽しむ人に共通するところ
- 作図にかかる時間が短くなって感じた、成果と楽しさの関係
- 長時間勉強できることを目標にしなくてよい理由
- 小さな課題やポモドーロで勉強を続ける工夫
勉強が楽しい人は頭がおかしい?


自分にはつらいことを楽しそうにしている人を見るととても不思議に感じます。
ただ、外から見える姿だけではその人が何を面白がっているのかまではわかりません。
まずはゲームとの比較や自分の学習経験から考えてみます。
ゲームは面白くて勉強はつまらない?
ゲームでは、問題を解いたら次のステージに進めたり工夫したら今まで倒せなかった相手を倒せたりします。
自分がしたことに対して結果が返ってくるのでもう少しやってみようと思いやすいのではないかと思います。
勉強も、問題を解いて正解したり昨日わからなかった説明が読めるようになったりすれば小さな結果を確かめられます。
どちらも、自分のしたことが何かに結びついたとわかる場面があるわけです。
違いが出やすいのはその結果が見えるまでの距離だと思います。
資格を取るという目標だけを見ていると今日の勉強がどれだけ役立ったのかはわかりにくい。
合格発表まで達成感を全部お預けにしていたらなかなか長い話になります。
とはいえ、勉強にはすぐに結果が出ない、失敗したらやり直せない、というわけではありません。
例えば、練習問題を少し解いて答え合わせをする。
間違えたところの解説を読んでもう一度自分で解く。
その場で確かめられることを作れば、試験日を待たなくても今の理解を知ることができます。
カーネギーメロン大学の小さな課題とフィードバックについての案内でも、練習と結果の確認を学習に組み込むことが説明されています。
ゲームと勉強が全く同じという話ではありませんが勉強にも試して確かめる場面は作れます。
ゲームだって、主人公のレベル上げとか同じ作業ばかりで飽きることはあるはずです。
勉強も好きな分野なら何をしても面白いわけではないでしょう。
「ゲームだから楽しい」「勉強だからつまらない」と分けるより、どこに手応えがあるのかを見る方が自分の勉強には使いやすい考え方だと感じます。
8時間かかった作図が少しずつ早くなってきた
僕の場合、建築士試験の製図対策でやっている作図練習がちょうどそんな状態。
最初のうちは1枚描き上げるのに8時間とか平気でかかっていました。
これからまた長い時間をかけて描くのかと思うとイヤで仕方がないんです。
勉強を楽しむどころの話ではありません。
それでも我慢して何度も描いているうちに少しずつ慣れてきました。
コツをつかんできたというか、前より早く描き上げられるようになってきたんです。
でもまだ作図完了までに3時間ほどかかります。
早くなったとはいえ、もっと早く描かないとエスキスの遅い自分からしたら時間内に答案を完成させるのは難しいので、自分では本当の意味で楽しいとまでは感じられていません。
ただ、以前より時間が短くなっていることは成果として実感できています。
楽しいと言い切れなくても前よりできるようになったことはある。
今の自分に近いのはこの感覚です。
こういう小さな手応えの積み重ねが楽しさにつながっていくのかなと思っています。
わかるようになってから楽しいのか
今まで読めなかった説明がわかる。
見たことのある問題でも答えだけでなく理由を説明できる。
そんな変化があれば勉強への感じ方も少し変わりそうです。
例えば語学なら、覚えた言い回しが読んでいる文章の中に出てきたとき。
数学なら、解説を見ないと進めなかった問題で使う式を自分で選べたとき。
試験の点数以外にも理解を確かめられる場面はあります。
心理学には、ある課題について自分はできそうだと捉える「自己効力感」という考え方があります。
アメリカ心理学会の自己効力感の解説でも、課題を達成した経験とその後の自分の能力への見方が説明されています。
自信があることと実際にすべてできることは別ですが、できた経験が次の課題に向かう手掛かりになるという説明には納得するところがあります。
また、RyanとDeciによる自己決定理論の論文では、自分で選んで取り組める感覚やできるという感覚などと意欲の関係が整理されています。
これは自己効力感そのものの定義とは別の話ですが、ただ言われたことをこなす場合と自分の変化を感じながら進める場合の違いを考える参考になります。


上の図はUX DAYS TOKYOの学習曲線の解説で紹介されている学習にかける時間と成果の関係を考えるための模式図です。
ここで気をつけたいのは、図のような変化が全員に必ず起こると思わないことです。
何度も練習して少しずつ慣れる場合もあれば、説明を変えてもらって理解しやすくなる場合もあるかもしれません。
うまくいかない時期に我慢だけを続ければ必ず解決するとは言えないのです。
難しすぎる問題を選んでいないか、解説のどこでわからなくなるのか、必要な基礎が抜けていないか。
一度立ち止まって、取り組む内容を見直すことも必要だと思います。
解決策が見つからずに困ってしまったら、同じ勉強をしている仲間や講師に相談してみるというのも良いかもしれません。
僕の場合、今は資格学校の講師にいろんな質問を投げつけて返ってきた答えを参考に勉強を進めています。
このような試行錯誤を続けて行くと、上のグラフでいう坂を登り始める時が突然訪れるのではと考えています。
作図もそうでしたがある時から作図にかかる時間が一気に2時間以上短くなったんです。
そこからまた停滞が始まり、少しずつじりじりと上がってきていまに至るという感じ。
ゴールまでの道のりの中にところどころ関所がある。
勉強仲間や講師のヒントを頼りにその関所の突破を試みる。
そこを超えたら一気に前に進める。
こんなイメージでしょうか。
頭おかしいの?と言われるくらい勉強が楽しいと感じるきっかけを作る


ここからは、楽しくなるのを待つだけではなく日々の勉強で試せることを考えます。
自分が続けている時間の区切り方と練習内容を見直すための例を分けて紹介します。
作業を細かく分けてみる
「資格を取る」「この分野を理解する」という目標だけでは今日どこまでできたらよいのかが曖昧になりがちです。
目指すゴールもあまりに遠すぎると行くのがイヤになってしまいます。
そこで、目標までにたどり着くまでの作業を細かくわけ、その作業の終わりを小さなゴールとして考える方法がおすすめ。
例えば「参考書を読む」なら、ひとつの項目を読んで対応する問題を解くところまで。
「間違えた問題を復習する」なら、解説のどの部分を読み違えたのか確かめるところまで。
終わったかどうかを自分で判断できる形にします。
答えを見て理解したつもりになっているのか、何も見ずに解けるのかも分けたいところです。
同じ問題で正解できても、数字や条件が変わると迷うなら次に確かめる場所が見えてきます。
僕の作図の場合はちょっと変則的ではありますが、こんな感じでやっています。
まずは作図工程を全て書き出す。
次に、その工程ごとに時間を計って作図する。
これをしばらく続けていくと、どの工程に時間がかかり過ぎているのかがわかります。
そしたらその工程だけを集中してトレーニングする。
どの部分ができないのかを発見して、そこを潰していくという地道な作業を続けることで活路が開けるのではと思います。
僕が続けているポモドーロの使い方
勉強を続ける工夫として、僕が使っているのはポモドーロ・テクニックです。
建築士試験の学科の勉強でも使っていました。
自分は25分もしくは50分勉強して、5分ないし10分休憩するペースで取り組んでいました。
ポモドーロ・テクニックの公式サイトでは、タイマーだけでなく計画や中断への対応などを含む方法として紹介されています。
ここで書いている時間は僕が実際に使っている設定で、50分勉強すれば誰でも集中できるという意味ではありません。
以前このブログの別記事「【1級建築士試験】勉強習慣を作る「ポモドーロテクニック」」で書きましたが、勉強をスタートした当時は15分勉強して3分休む使い方を紹介していました。
その頃の自分には25分でも勉強を始めるハードルが高かったんですよね。
現在は25分や50分を使っていますが最初から長い時間で続けられていたわけではありません。
勉強をする習慣ができるまでは、あまり負荷をかけすぎない方がいいです。
負荷が強すぎるとイヤになってしまって止めたくなってしまう可能性が高いから。
なので、試すときは少し短い時間でやってみることをおすすめします。
好きな内容と今必要な内容をつなぐ
試験勉強では好きな科目だけを選べるわけではありません。
それでも、何のためにこの内容を勉強しているのかが見えると取り組む理由は少し具体的になります。
例えば建築士の勉強なら、覚える用語が実際の建物のどこに関係するのか図と照らしてみる。
語学なら、自分が読みたい文章に出てきた表現を調べる。
これは方法の例ですが、教科書の外とのつながりを探す手もあります。
学んだ知識が使えれば新しく調べたいことが出てくることもあるかもしれません。
勉強のメリットを「将来役に立つ」のひと言で片づけず、今わかったことをどこで使えるかまで考えてみるわけです。
もちろん、興味が湧かない内容も残ります。
その場合は、好きになることまで目標にしなくてもよさそうです。
必要な範囲を決めて取り組み、わからない部分を少しずつ減らすという進め方もあります。
飽きたら切り替える
ゲームでも同じ作業ばかりなら飽きますし、勉強も同じ問題を繰り返すだけでは気が乗らなくなることがありませんか。
休憩を入れる、一区切りしたら別の科目に移る、読書を挟むなど、気分を変える選択肢はあります。
そこでここでは「インターリービング」という方法を紹介してみます。
インターリービングとは、異なる種類の問題などを混ぜて練習する方法。
例えば数学の場合、同じ解法を使う問題だけを続けると問題を読む前から使う式がわかってしまいます。
なので、違う分野の問題を数種類混ぜるのです。
そうすると、どの解法が必要なのかを問題を見るたびに判断する練習になります。
また、気分転換の例としておすすめしたいのが、勉強する内容を変える方法。
建築士の学科試験でいえば、構造力学の計算に飽きてきたら、文章問題の鉄筋コンクリートの分野を勉強するとか、科目を変えるといったイメージ。
以前このブログでも紹介しましたが、合格ロケットという学科教材は「鉄筋コンクリート」という検索ワードを入れると科目を横断して鉄筋コンクリートの問題を抽出してくれる機能があります。
このような機能を使うと、同じコンクリートの勉強でもいろいろな視点から勉強することになるので飽きにくくなるかなと思います。
合格ロケットについての詳細はこちらを読んでみてください。


動画や人の説明も困っている内容で選ぶ
文章の説明だけではわかりにくいときは、図を見たり、動画の説明を聞いたりする方法もあります。
最近はYouTubeで有益な動画がたくさん見ることができるようになっています。
ただ、全てのチャンネルが正しい情報を出しているわけではないかもしれません。
いくつかのチャンネルを見比べた上で自分が使えそうなものを取捨選択して役立てることをおすすめします。
また、勉強会やセミナーで質問する方法もあります。
ほかの人の説明で自分とは違う捉え方に気づくこともあるでしょう。
ただ、参加するだけで理解できるわけではないので何を聞きたいのかを予め用意しておいた方が話により集中できるのではないかと思います。
自分が聞きたいことを予め用意しておくことに関連して、他の人の質問から気づきを得るということも往々にしてあります。
製図試験の講義の中では僕には思いも寄らないような質疑を講師に聞いている受講生がいるんです。
このような新たな気づきを得ることができるのもリアルな勉強会・セミナーならではだと思います。
勉強の楽しさについてよくある質問
最後に勉強が楽しいのは頭がおかしいのかについてまとめます
勉強が楽しい人を見て、頭がおかしいのではと思うくらい驚くことがあっても、自分が全く同じように楽しむ必要はないでしょう。
好きな内容も手応えが出る場面も違います。
僕の作図の事例ばかりで申し訳ないですが、描くのは少しずつ早くなってきましたがそれでもまだ3時間はかかります。
本当の意味で楽しいと言えるかというとそこまではいっていません。
それでも、最初の頃から比べればかなり早くなってきました。
工程ごとに時間を計って作図をして、その結果を講師に相談してアドバイスを受けながら改善を続ける。
楽しいとは思えていないし、作図時間の目標の2時間30分までにはあと30分の短縮が必要な状態。
でも、勉強を始めた頃から比べたら作図時間の改善は見られている。
まずはそういう成果を確かめながら続けるのでよいのかなと思っています。
勉強を大好きになることまで今日の宿題にしなくてもいいですからね。
なかなか結果が出にくいので苦しいことも多いかと思いますが、僕と同じく勉強している皆様、共に頑張りましょう!
ちなみにですが、勉強の続け方については、眠気への対応、筆記具、覚えにくいときの方法も別の記事にまとめています。
今の自分が困っていることに近いものがあれば、合わせて読んでもらえるとうれしいです。








