【1級建築士試験】独学者向け学科試験教材まとめ(後編)

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前編に引き続き、今回の後編では
1級建築士試験の教材について、
こういう人がこういう使い方をしたらいいんじゃないか
と言ったような内容をまとめてみようと思います。

まだ前編を見ていない方は
こちらからどうぞ。

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目次

それぞれの教材をどのように使ったいいのか

今回候補に挙げた教材はどれも
よくできている教材だと思います。
しかし、教材それぞれに個性があるので
勉強のやり方によっては合う教材合わない教材があります。

そこで、個人的独断と偏見がだいぶ入ってしまいますが、
この教材はこんな使い方をしたらいいんじゃないかということを
まとめてみます。

合格ロケット

インターネット上で勉強を完結させたい人、
テキストより過去問題を勉強の主軸として使いたい人、
こんな方には合格ロケットがおすすめです。

初めて建築士試験を受験する人からベテランの人まで
全ての人におすすめできる教材になっています。

この教材は過去問題集と言うよりは、
○×問題機能がついた過去問題データベースと
言った方が正しいかもしれません。

データベースと言うだけあって、
問題の検索能力は他のどの教材より数段優れています。
出題年度、学科別、内容の項目別、用語で
検索できるのはもちろんですが、
理解している問題、理解していない問題の仕分け、
問題や解説にマーカーをひく、メモを残す、付箋を貼る、
と言ったような機能もあり、
これらの機能を使った問題も検索抽出できるのです。

例えば、法規で用語の定義の内容について勉強していて、
問題文に知らない用語だけ赤いマーカーを引いたとします。
復習の時に、それを検索画面で検索すると
赤いマーカーを引いた問題だけを抽出してくれるんです。

このような問題を仕分ける機能や検索機能等を使うと
勉強しなければならない問題が自動的にあぶり出されて、
他の余計な問題を見ることがなくなるので
個人的にはとても良い機能だと思っています。

また、過去問題は20年分収録されていて、
それぞれの問題にしっかり解答解説がされていますので、
テキストよりも問題集重視で勉強したい人にはおすすめです。

さらに、この教材はWebアプリですので、
インターネットに接続できる端末であれば使用できます。
家ではPCで勉強、出先ではスマートフォンで勉強と言ったように
端末さえあればテキストなど持ち歩く必要なく勉強できるので
すき間時間等も有効に使いたい方にもおすすめできます。

合格ロケットについての詳しい内容は
こちらの記事を読んでみて下さい。

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速学

速学も上記の合格ロケットと同様の使い方ができます。
初めて建築士試験を受験する人からベテランの人まで
全ての人におすすめできる教材になっています。

速学と合格ロケット、
どちらを選ぶのが良いのかと聞かれそうですが、
細かな違いはあれど、やれることはほぼ同じですので、
選ぶポイントは画面の構成や、操作性、解説文やテキストの表現が
自分に合うかどうかで決めるのが正解じゃないかと思います。

どちらの教材も無料でお試し利用ができるので
そちらを1回使ってみてから決めた方が良いです。

独学組

すでに受験経験があってある程度の知識を持っている人、
目線の違った問題を使って自分が持っている知識が使えるか確かめたい人、
こんな方には独学組がおすすめです。

個人的な見解ですが、
この教材は初めて試験を受ける人には向きません。
初学者がこの教材だけで勉強するのはダメです。

この教材は、すでに上級レベルの人というか、
合格まであと一歩くらいのレベルの人が
知識の確認用にしようする、
もしくは、他の教材で勉強した人が
最後の総仕上げに使う教材だと思います。

その理由は、問題の解答解説が詳しくないからです。
なぜ○なのか、なぜ×なのか、
解答の根拠を理解することが勉強だと思うのですが、
この教材は解答の根拠がだいぶ端折られています。

詳しくは以前この教材について書いた記事があるので
そちらを読んでみて下さい。

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自分の理解度を確認するためにどんどん問題を解き進める
ような使い方をするなら逆に解説が簡素でも問題はないし、
問題の出題形式を変えて出題されることで
いつもと違う角度から知識を問われるのも
いい刺激になるんじゃないかと思ったので
上級者の人たちにはお勧めできる教材です。

スタディング

資格学校の通学講座でやっているような
授業を聞いて学ぶスタイルで勉強したい人、
本当は通学講座に通いたいけれど経済的に難しい人、
初めて建築士試験の勉強をする人、
こんな方にはスタディング 建築士講座がおすすめです。

他の教材にも動画講義がついていたりしますが、
基本はテキストや問題の解答解説を読んで勉強するスタイルなので
動画についてはピンポイント解説的な扱いになっているため、
そこまで充実していません。
しかしながら、スタディングは動画が学習の中心になるので、
動画講義は約60時間分と充実した内容になっています。

動画講座はテキストを読みながら進めていく勉強と比べると
進捗速度が遅くなる傾向があります。
テキストを読めば5分で終わる話が、
映像講義だと15分くらいかかるなんてことも
よくあったりします。

しかし、テキストを読むより人から話を聞いた方が
楽なんですよね。
かといって、あまり時間をかけるわけにもいかないので、
講義動画は再生速度を速めて見るのがおすすめです。

早すぎると聞き取りにくくなってしまうので、
言っていることがわかるくらいの早さまで
再生速度を上げて授業を聞くことをおすすめします。

復習で何度か見ているうちに速度に慣れてきます。
そしたら今度はもっと速度を上げて聞けるようになるので、
復習するほどそれにかかる時間が少なくなります。

また、授業もテキストも問題集も全てがスマートフォンで
見ることができるので、場所を選ばずに勉強が可能です。
車の運転中でも講義音声を聞きながら復習ができそうです。

1級建築士ネット講座

高いお金をかけずに過去20年間の問題を手に入れたい人は
1級建築士ネット講座がおすすめです。

この講義のコストパフォーマンスは良すぎます。

年間2万円の投資で過去問題が20年分手に入るからです。
過去問題だけではなく、YouTubeを使った講義や、
用語の解説集、重要ポイントの解説集、
スマホ対応問題集、製図対応講座などなど、
いろいろな教材がついてこの価格です。

この講義のwebサイトを見た時に
まず過去問題20年分の一覧表で、
わかる問題とわからない問題の仕分けをして、
わからない問題について、
過去問題20年分のポイント集
用語解説集・項目別の重要解説集を参照して
知識を入れていく感じで
勉強するだろうなとイメージしました。

過去問題20年分の一覧表ですが
×の選択肢にはその解答根拠の記載がありますが、
○の選択肢には根拠記載がありません。
用語解説集や重要解説集を使って
根拠を明確にしておく必要があります。

なので、この一覧表に調べた根拠をどんどん書き込んで
情報母艦的な使い方をしたらいいんじゃないかと
思いました。

ひとつ気をつけなければいけないところは、
全ての教材で過去問題20年分を取り扱っているわけではない
というところです。
「年度別の問題と解答」「スマホ対応1問1答」という教材は
12年分の過去問題を取り扱っている教材になります。

日建学院 1級建築士通信合格コース

テキストをがっつり読み込んで勉強したい人は
日建学院の1級建築通信合格コースがおすすめです。

やはり資格学校で作成された授業用のテキストは
他の講義で使われているテキストに比べると
圧倒的に完成度が高いです。
だいぶ昔に学校に通っていたこともあるので、
実際に使った経験もあるのですが、
過去問題として出題された内容やその周辺知識が
詳しい解説と豊富な図表で説明されています。

このテキストを読み込んで、
さらに問題集も繰り返し解いて、
内容を全部頭にたたき込むことができたら
最強の状態で試験に挑めるのではないかと思います。

ポイントをまとめた映像講義がついているので
そちらはウェブ上で見ることになりますが、
この教材はテキストも問題集も
冊子で郵送されてくるので、
基本的には従来の紙ベースでの勉強になります。
外で勉強したい時は
テキストや問題集を一緒に持ち運ぶことになるので
このあたりが不便と言えば不便かもしれません。

まとめ

以上5つの教材について、
こんな感じで使ったらいいんじゃないかということを
まとめてみました。

ここまで前編後編と独学者向けの教材について
書いてきました。
このような記事は本来すでに1級建築士に合格した人が
合格者の視点から書くのが正しいんだと思います。
ちゃんと勉強を積んでいって合格したという
実績を出したからこそ説得力が出ると思うからです。

合格者が言うようなことを書いているところもあるかもですが、
自分はまだ受験生の身分です。
なので、何様目線で書いているんだと言われてしまうかもしれません。
しかし、いろいろ情報収集していくなかで、
これから勉強するユーザー目線で教材の紹介をしているものを
目にすることはほとんどありませんでした。
せっかく教材についていろいろ調べたし、
そういうものがひとつくらいあってもおかしくないのかなと思って
今回このような記事を出してみました。

どなたかの参考になれば嬉しい限りです。

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